鉄壁のシャンパーニュ、ここにあり。
ブレがない、抜群の安定感…まさにコエッソンを表現するのにふさわしい言葉です。威風堂々、これこそ Côte des Bar のピノ・ノワールと言える味わいを、ぜひお楽しみください。
少し前は "レコルタン・マニピュラン" と呼ばれていましたが今は "グローワー・シャンパーニュ" と呼ばれるカテゴリーの中でもメキメキとその名を世に轟かせている "コエッソン" からお気に入りの１本をご案内。
シャンパーニュ・コエッソン
シャンパーニュ地方の南、コート・デ・バールに拠を構えます。 オーナーはジェローム＆ヴァレリー　コエッソン

自社のシャンパーニュは所有する畑の約半分の3.36ha。ピノ・ノワールを栽培しています。2018年からビオロジック農法に転換しています。

ラルジリエ
単独所有する約3haの区画である "ラルジリエ" はとてもユニークな畑です。

大手メゾンで勤務し、栽培経験も豊富、そして地質マニアでもある当主の ジェローム・コエッソンはコエッソン家が持つ畑が一般的な葡萄畑とは違うことに気がつきました。
調べてみるとラルジリエは４つの異なった地質を持つことがわかった。ひとつの畑の中で地質が異なることはそんなに特異なことではありませんがラルジリエがユニークなのは縦の直線で４つに割った部分がそれぞれ異なる地質ということです。普通はここまではっきりと線引きされているような畑はありません。

このはっきりと分かれている区画の中の区画により、その区画毎の味わいの印象をよりつけるためいろいろな栽培方法を実践しています。

その４つの区画は
マチエール　素材
フルール　花
フリュイ　果実
ミネラル　無機質
と名付けられています。

コート・デ・バールで５代にわたる由緒ある葡萄農家として繁栄してきたコエッソン家。現当主のジェロームの『自分自身のシャンパーニュを造る』という夢を叶えるため "シャンパーニュ・コエッソン" を設立しました。
基本的には "単一畑" "単一品種" "単一年" でシャンパーニュは造られています。
使用酵母は考えがあり天然酵母ではなくブルゴーニュ産の人工酵母を使用しています。そして全てのキュヴェにおいてマロラクティック発酵を行います。

------------------------------------------------------

フランス: ／ シャンパーニュ
ラルジリエ・ロゼ・ド・セニエ・ヴァンダンジュ 2020 シャンパーニュ・コエッソン
インポーター希望販売価格：20,900円 (税込)
フェノール類が完璧に熟し、健全な葡萄が手に入った時に造られるセニエ方式のロゼ・シャンパーニュ。

キーワードは "リッチ" ＆ "芳醇"
畑はラルジリエ (マチエール)
使用品種はピノ・ノワール 100% 樹齢は37～42年
完熟した葡萄のみを選果し使用。
収穫年は2020年
ドサージュは７グラム
デゴルジュマンは2023年11月
生産本数は 4,000本

セニエ方式に出がちな、果皮の鉄分からくる血のような味や、渋み、苦みの要素が一切なく、終始透明感があり、飲み疲れしない仕上がりになっています。
マチエール・ラインの葡萄から造られていますが "素材" という名が示す通り葡萄の資質の良さを楽しく表現した力作です。
温度が上がってくると赤ワインでコンポートした林檎のような濃密な香りが生まれ、その後にオールドローズのような少し揮発性を感じる濃厚な香りが広がります。

僕はこのロゼ・シャンパーニュが大好きだからよくこのシャンパーニュを飲みますが本当にお薦めできる "グローワー・シャンパーニュ" の１本です。