CAL TIQUES (JOAN RUBIO)
カル・ティカス(ジョアン・ルビオ)

CAL TIQUES (JOAN RUBIO)

JOANはビラフランカ・デル・ペネデス近くのカル・ルビオ村出身。祖父との畑仕事やワイン造りをした思い出が体に沁みついていて、最終的には祖父とワイン造りをした畑と小さな醸造所で葡萄栽培とワイン造りをしたいとずっと決めていました。

大学で醸造学、栽培学を学び、2001年から最高峰のカバ・メーカー、レカレド社で栽培・醸造両方の責任者としてトン・マタ・オーナーに任され、有機栽培からビオディナミ農法へ、そしてセラー・クレド・プロジェクトのスタートなど、レカレド社の進化の立役者として活躍しました。それと並行し祖父が残した畑を自身で栽培し、植え替えをしたりし、葡萄をボデガに販売していました。

だんだんとレカレド社での仕事量も増え、多忙が極まりレカレド社で2017年ヴィンテージを作った後、奥様のANGELSと相談しレカレド社を離れることを決めました。そして自らのプロジェクト、"CAL TIQUES" をANGELSと共に立ち上げました。

大学時に『畑は殺菌が必要』など、教えられたことに対して多くの疑問があり、それとは反対の方向に行きたいと当初から考えていました。そういった考えがあったのでレカレド社を選んだのでしょうね。"CAL TIQUES" の "TIQUES" が父方の祖父の苗字で、代々受け継いだ今の自宅兼ボデガもその名を継承しました。

栽培

8haの自社畑を所有。ペネデス中心部に点在しています。スタートは4つの白ワイン、現在はプラスしてロゼと白の2つのアンセストラルを造ります。(※白のアンセストラルは買い葡萄) 新たにスモイ種を植え、既に植えられているモナストレルとともに将来、赤ワインの醸造も視野に入れています。またマルバジア・デ・シッチェスやスモイ・ブランコも植えたいとコメントしています。なんだかワクワクしちゃいますよね。

JOANはビオディナミ農法に賛同、実践していますがJOANにとってビオディナミ農法はシュタイナーの細かい具体的な教えを忠実に守るのではなく、シュタイナー自身がそれぞれの土地に適応する方法を畑や環境を理解することで編み出すべき、と柔軟な姿勢で取り組みます。それは人がどれだけ観察して、いろんなサインを見逃さずに対処できるか、未然に防ぐ考え方だ。

肥料など何でも死んだもの、ケミカルは絶対に使わない、などの基本的な哲学はすごく共感できるとコメントします。

農業という観点からいうと、堆肥やプレパラシオンなど全く名にも使わないことが理想とは思わない。草生栽培をしながら葡萄樹の根が横にではなく縦に様々な地層を超えて深く伸びていくことが健全なので。

醸造

レカレド社、セラー・クレドが大事にする"酸"。JOANも同じ考えで、酸によるフレッシュさ、テンション、垂直性はとても大事。収穫のタイミングを非常に厳格に行う。同じ目的でプレスはしない。プレス機もない。プレスをすればするほど "pH" が上がる。酸度はデーター的には下がらないが酸の印象が変わることを考えなくてはいけない。

様々なトライアルを経て、白も赤もどんな品種も果皮とつけ込むことは葡萄の純粋な表現のために重要だという結論に至った。JOANの全てのワインは果皮とつけ込んでいる。濁っていたり、いわゆる欠陥が感じられるワインは賛成しない。だから必要なときだけわずかに "SO2" を添加する。もちろん場合によっては添加しないときもある。

収穫は早朝のみ。収穫後すぐに搬入し、厳しく選果、そして除梗してタンクに投入を最短時間で行う。ボデガを完璧な清潔状態を保つことで、JOANのワインは全て揮発酸は0.2g/1Lを超えないレベルだ。除梗は必ずする。近年の異常気象化で収穫のタイミングが早まってきていて、梗が熟していなく青さが出るため。


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