●スペイン:ペネデス ／ 白ワイン
※スピル・チャレロ 2019 トン・リンバウ
インポーター希望販売価格：7,480円 (税込)
ワイナリーのオンラインショップで 30.12ユーロ、今日(12/11)の為替だと約5,480円 (税金) になります。
-----
トン・リンバウ と言えば陶器のボトルに入った "ポルセラニック・シリーズ" が有名ですよね。パーマカルチャー哲学を基盤に、畑への介入を最小限に抑える葡萄づくり、そして水中熟成、蜘蛛とコウモリを畑に積極的に取り入れ殺虫剤の無使用などで造られるワインはまさに『唯一無二』のワインです。

その "ポルセラニック・シリーズ" のセカンドライン的なワインがこの "スピル・チャレロ" です。ヴィンテージは 2019年。 ポルセラニック は陶器ボトルに詰め、水中で長期熟成させます。その期間は約５年。光や振動、地磁気の影響を遮断し、ワインに理想的な環境を与えるとトン・リンバウ氏は考えます。
それに比べ スピル・チャレロ はガラスのボトルに詰められます。こちらは樽＋ステンレスで約10か月の熟成となります。 葡萄樹もポルセラニックは古樹のものを使用し、スピルは若樹のものを使用します。
ポルセラニックは強烈なミネラル、塩味、土地の個性をもつキャラクターにとんだワインで、この スピル は果実感豊かで親しみやすいキャラクターになっています。

以前、４つのポルセラニック・シリーズとこのスピルを飲んだ時圧倒的なキャラクターでこのスピルの良さに気づくことができずスキップしてしまいました。今回、改めて スピル を飲みましたがとても良いワインだということに気がつきました。
若木由来の果実感と凝縮度を持ちながら、自然生態系を活かした哲学を反映したワインです。陶器ボトルではなくガラス瓶でリリースされ、より親しみやすいスタイルに仕上げられています。

標高740mにある花崗岩質土壌の畑に植わる樹齢８年超のチャレロ 100% から造られる白ワインです。栽培哲学はポルセラニック・シリーズ同様ビオディナミを超えたパーマカルチャーをもとに行われます。蜘蛛やコウモリを害虫対策に活用し、銅や硫黄を含む農薬は使用しません。
味わいは果実感を感じ、若木由来のフレッシュさと凝縮度があります。花崗岩質土壌からくるミネラル感がとても良い印象を与えてくれます。フルボディ寄りで複雑さを持ちつつ、ポルセラニックよりも親しみやすく、あわせるお料理のストライクゾーンはとても広そうです。

スピル・チャレロ 2019は、トン・リンバウの哲学を日常的に楽しめるワイン。 若木のチャレロから生まれる果実感と凝縮度を持ち、自然生態系を尊重した栽培と醸造によって「ペネデスの力」を表現しています。
そして良い意味で "ポルセラニック・シリーズ" とは異なるキャラクターは和のお料理や洋のお料理にも合わせることができると思っています。先日あわせた焼鳥には最高でした。